明けましておめでとうございます。
先のW杯では、サッカー日本代表がドイツ、スペインに歴史的勝利をおさめ、元気とパワーをいただきました。
今年は、海外の観光客の方も増えて、日本の活気が戻る1年になりそうですね。
お身体にお気をつけてお過ごしください。
令和5年、今年の卯年にちなんだこの絵は京都の高山寺に伝わる「鳥獣戯画」です。
鳥獣戯画が作られたのは平安時代末期から鎌倉時代で、描いた作者は鳥羽僧正覚猷と言われています。ただし最近は、描かれている絵のタッチや使われている紙にそれぞれ違いがあることから、作者は複数人存在したのでは、という説も出てきています。
日本の漫画は世界的に人気がありますが、その日本の漫画文化の始まりが「鳥獣戯画」とも言われています。
こちらの絵には今年の干支であるうさぎ、そしてカエルが描かれていますが、擬人化した動物にうさぎとカエルが描かれたのには理由があります。
平安時代、うさぎは不思議な力で悪人をこらしめるもの、カエルは大事な出来事の前兆となるもの、とされていました。そのため、このような特別な力を持った動物が遊んでいるのは”めでたい事”を意味しているのではないかと言われています。
2023年の「癸卯(みずのと・う)」は「癸」が持つ”物事の終わりと始まり”の意味と「卯」の”春の訪れを感じる”という意味から「これまでの努力が花開き、実り始めること」といった縁起のよさを表しているそうです。
皆様にとって、めでたい事、そして実りの多い1年になりますように。
令和五年 元旦